勝つべき者は攻なり
孫子の名言
今回は、孫子の兵法の一節で名言の一つでもある「勝つべき者は攻なり」という言葉について見ていきたいと思います。
「勝つべき者は攻なり」の一節
勝つべからざる者は守なり。勝つべき者は攻なり。
守るはすなわち足らざればなり、攻むるはすなわち余あればなり。善く守る者は九地の下に蔵れ、善く攻むる者は九天の上に動く。ゆえによくみずから保ちて勝を全うするなり。
「勝つべき者は攻なり」は、孫子の兵法の第四章「形篇」で出てくる一節です。この「勝つべき者は攻なり」の一節を現代語に訳してみましょう。
「勝つべき者は攻なり」の現代語訳
「誰も勝てない」のは守備の状態にある時だ。一方「必ず勝てる」のは攻撃の状態にある時だ。
守備の態勢をとるのは戦力に余裕がないからで、攻撃の態勢をとるのは戦力に余裕があるからである。守備のうまい者は地底深く隠れて進み、攻撃のうまい者は大空の上にはばたくように進む。だから味方を傷つけず、完全な勝利をおさめることができるのである。
これが現代語訳になります。
「勝つべき者は攻なり」の解説
孫子は「負けない」ことを重視する兵法書ですが、「勝つべき者は攻なり」の一説では、必ず勝てるのは「攻撃の態勢」を取っている時だと説いています。「攻撃の態勢」を取るというのは、戦力に余裕があることを意味し、戦う前から有利な態勢にあるということです。
さらに、孫子は「素早く敵に気づかれないように行動することで、完全な勝利を得ることができる」という見方をしています。
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